Laboratory について
ここでは私が制作で用いている「スパンコール」という素材や、「スパンコール刺繍」という技法について記録していきます。
今から3年半くらい前のこと。
はじめてフランス製の糸通しのスパンコールを買って、見たこともない美しさに魅せられて「これで作品を作りたい!」と強く思いました。しかし同時に「実際どうやって使ったらいいかワカラナイ」と壁にぶつかりました。
スパンコール刺繍の本はあまり見かけませんし、ネット上にも情報はない。そもそも刺繍を始めたばかりの頃だったので、その時点で未知の素材を使うのはハードルが高いというのもありましたが、使いたいのにとにかく情報が無いという状態でした。
そこから地道に使い方を研究し、やっとスパンコール刺繍だけで作家活動ができるまでになりました。
しかし世の中を見てみると、一般的にはまだあまり使っている人は少ないようです。
イベントなどで直接作品を見ていただく際に、「どうやって作っているんですか?」という質問をされることがあります。「刺繍です」と答えると「え!?」と驚かれることも。
その後「スパンコールを縫い付けている」とご説明するのですが、質問せずに眺めていくだけの方は、どんな素材や技法で作られているかを知らないまま通り過ぎてしまっているかもしれません。
そんな経験から、私が制作で用いている「スパンコール刺繍」をたくさんの方に知って楽しんでもらおうと、このサイトを作りました。
laboratory=ラボラトリーとは、英語で「研究所」「実験室」という意味です。
スパンコール刺繍を扱う作家としてスタートして、まだ1年と少し。
「やり方をお教えします!」なんて胸を張って言えるほど技術的に達しているとは思っていません。これからまだまだ技術もセンスも磨かなければいけない身です。
だから私が先生になって教えるのではなく、「awaiが実験室で行っている実験のレポート」的に綴っていけたらと思っています。
そのレポートを読んで、「スパンコール刺繍やってみたいな!」と思ってくださる方がいてくれたら、とても嬉しいです。
これからよろしくお願いします。 awai
0コメント